うつ病の原因の一つとして、ストレスによって神経伝達物質であるセロトニンが減少してしまったことが考えられます。
セロトニンが不足してしまうことで、他の神経伝達物質(ノルアドレナリンとドーパミン)とのバランスが崩れると、うつの症状となって現れます。
特に、セロトニンとノルアドレナリンが両方不足してしまうと、ストレスへの耐性が下がり、うつ病の症状が起こりやすくなります。
また、睡眠ホルモンである「メラトニン」を合成できず、睡眠の質に悪影響を与えます。
このセロトニンの材料となる成分が、必須アミノ酸の一種である「トリプトファン」です。そして、このトリプトファンは蜂の子に豊富に含まれています。
特に、生後21日のオスの蜂の子には、ロイヤルゼリーの約5倍ものトリプトファンが含まれているのです。
トリプトファンをしっかり摂取することで、セロトニンの不足を防ぐことができます。
そして、セロトニンが十分に生成されと、神経伝達物質のバランスが保たれてうつ病の予防や改善に繋がるのです。
また、セロトニンが十分にあることで睡眠を司るホルモンであるメラトニンを作ることができるので、良質な睡眠を叶えられます。その結果、うつの症状である不眠も改善されます。
人がストレスを受けると脳内にある視床下部が刺激され、副腎から「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンが分泌されます。
このコルチゾールは、血糖や血圧を上げて栄養や酸素を全身に送りやすくしたり、炎症を抑えたりして体の辛さを感じにくくしてくれる働きがあります。
しかし、コルチゾールが分泌されるのと同時に、視床下部がセロトニン神経の働きを抑制するため、セロトニンの分泌が減少してしまいます。
ですので、ストレスでコルチゾールが増えると、セロトニンが減少してうつ病の症状を起こしやすくなってしまうのです。
うつ病の患者は、コルチゾールの分泌量が健常者と比べて高いことがわかっています。
コルチゾールが過剰に増えると、神経細胞を死滅させ、脳の萎縮や老化に繋がってしまうのです。
蜂の子は、このコルチゾールの値を下げる効果があることが、国内の研究によって確認されています。
ですから、蜂の子を意識して摂取することによって、コルチゾールの値を下げると同時に、セロトニンの減少を防ぐことができるのです。
また、前項でもご紹介したように、蜂の子にはセロトニンの材料となるトリプトファンが多く含まれているため、蜂の子を摂取することでセロトニンも増やすことができます。
そして、セロトニンが増えるとストレスがたまりにくくなり、うつ病の予防や改善に繋がるのです。
参考URL
蜂の子とうつ症状
http://teal.sakura.ne.jp/time_of_bliss/2009/03/clannad_14.html
蜂の子はうつに効く
http://nenga.eek.jp/depression.html
蜂の子の摂取はうつ病の緩和に役立つの?
http://www.alacolo.org/depression.html